富士見ファンタジア文庫さんから『放浪勇者は金貨と踊る2』が、8/20に刊行されました。
◆公式サイト
http://www.fujimishobo.co.jp/sp/201502hourouyuusya/
本シリーズはご好評をいただきまして、ここ1〜2年で始まったシリーズのなかでは良い数字だったと思います。
詳しくは書けませんが、自著のなかだと『覇剣の皇姫アルティーナ』1巻よりも初速はよかったです。ファンタジーブームだな〜と感じました。
(アルティーナの頃は「戦記は売れない」と言われていましたからね。じわじわ応援してくださる読者様が増え、今では大変好調なシリーズに育ってくれました)
そういう良好な数字ではあったのですが……《富士見ファンタジア文庫》というとても大きなレーベルのなかでは、なかなか継続が難しい結果でもありました。
残念ながら2巻で完結となります。
3巻まで出せる可能性はあったのですが、続けるつもりで書いて結局3巻が出せない……というのは最悪なので、2巻で完結する形にさせてもらいました。
他のレーベルの編集さんからは「ウチでこの数字なら即重で5巻までは確実でしたよ」と言ってもらえたくらいの売り上げではあったんですが、富士見ファンタジア文庫の知名度に支えられての成果なので難しいところです。
応援してくださった読者様には、力及ばず申し訳ありません。
一般的には悪くない数字だったのに2巻で打ち切りということで、あとがきでは説明不足だったかな、と思ったので補足させていただきました。
編集さんは作品を理解してくださり、いっぱい応援してくれました。
イラストレーターさんも本文を読みこんで、とても丁寧に描いてくださり、うまくいっていました。今度、新シリーズでもイラストをお願いするほどです。
ラノベ業界の平均的な水準からすれば売り上げも悪くありませんでした。
私のほうも作業量的に困っているような状況ではなく(いつもギリギリまで作業をしていますが……)
なにも特殊な事情はなく単純でシンプルに、「今の富士見ファンタジア文庫では継続できない数字だった」というだけです。
盛り上がるようなネタがなくてスミマセン^^;
もちろん、なかには数字が出てなくても継続するシリーズもありますけどね。
感想やファンレターが多いとか。自著だと『浮遊学園のアリス&シャーリー』は数字的には厳しかったんですが、とても多くの反響があり、予定どおり4巻まで完走できました。
自分としても、『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』ほどの数字は出せなかったので……いろいろと反省もあります。
そういった経験を活かして、より面白いと思える作品を発表していければ、と思います。
9/25に、この『放浪勇者は金貨と踊る』シリーズでご一緒した藤ちょこ先生がイラストをつけてくださる新シリーズがスタートします。
オーバーラップノベルスより『異世界チート戦争』
http://over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?pid=9784865540536
こちらもよろしくお願いします。